不登校でお悩みの方へ

不登校とは

不登校について、文部科学省では「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義されています。
「不登校」という現象が注目され始めた1960年代当初、それはきわめて特異なことのように捉えられたものですが、以降も一過性の問題として忘れ去られることなく、現在では当たり前に一定の認知度を持ったように見受けられます。
しかし、言葉が社会に浸透したとはいえ、学校に通わないという選択をした生徒のその後の進路が決して容易なものではない現状に変わりはないのです。

そこで、このページでは不登校からの受験・進学について考えていきます。

不登校でも高校進学は可能か

全日制高校をめざす場合、学校に通えていないということで問題となるのは以下の二点です。

 ①出席日数と内申点
 ②学力

特に、公立高校への進学を考える場合、①の問題は深刻です。

地域によって異なりますが、中学3年間の累積の評価が受験時の合否判定に少なからず影響することは間違いありません。
例えば東京都は3年次の内申のみが対象ですが、神奈川県は2、3年次、埼玉県・千葉県は1年次から3年間の内申が対象となります。
そのどれかの学年に最低評価があった場合は、入試得点を加えた総得点に大きなマイナスが生まれ、それを取り返すのには入試で50点から、場合によっては100点以上余計に取る必要があるという計算になります。
つまり入試制度に内申点という項目がある以上、仮に独学によって十分な学力を有していたとしても、それに見合ったレベルの高校へ進学するのはかなり難しいということになってしまうのです。

私立高校の場合はどうかというと、ほとんどの高校は中学校側との「事前相談」を合否決定の大きな要素としています。
その際高校側に示されるデータの中心になるのは内申点や模試の成績ですが、出席日数や行動の記録についても当然大きな関心が払われるものと思われます。
「入学を許可しても、本当に通い続けられるのだろうか」「「社会性・協調性に問題があるのではないか」など、不登校であった事実が大きなマイナスとして働くことは容易に想像がつきます。
といって純粋に入試の結果だけで採ってくれるのは、難関校を中心とする一部の学校だけです。

Aさんの場合:
中3の最後まで学校に行けなかったのに、家庭教師をつけたところ模試の成績が急伸したので、思い切って一般受験にチャレンジしたところ、みごと偏差値60前後の私立高校に合格した。
Bさんの場合:
中1の2学期から不登校状態になってしまったが、中2の夏休みから家庭教師と勉強するうちに気持ちが前向きになり、3学期には復学できた。東京都内だったので内申の不利もなく、翌年都立のトップ校に合格した。

時期的に間に合うなら、Bさんのようなケースに持っていくのが理想ですが、仮に不登校の期間が長くなっても、Aさんのように実力一本に賭けて成功する例もあるのです。
もちろん、Aさんの努力に加え、中学校の先生の後押しや高校側の理解もあったと思います。

最近は学校側の理解も進み、いわゆる「保健室登校」を出席扱いとして認めたり、定期考査の別室受験を実施したりするなど、柔軟な対応を見せる自治体も増えています。
出来うる限りの対策をとって、少しでもお子さんの選択の幅が広がるように努めましょう。
ただ、大人が「フル登校は無理でもこの程度のことなら…」と思うことでも、負担の度合いは本人の感じ方次第です。
お子さんの様子を慎重に見極め、決して無理強いにはならないようにしてください。

ぜひご相談ください

現在不登校でお悩みの皆様は、実にさまざまなご不安と戦われていることと思います。
不登校が慢性化しているとその状態に慣れてしまい、ずるずると問題を放置してしまうこともあります。
できるだけ外部と接点を持ち、状況改善に向けて行動しましょう。
学校に通うにしろ家庭で過ごすにしろ、勉強に関しては自宅学習が中心になりますが、自宅学習は、学習内容やその配分、そして継続することに難しさがあります。

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