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 講師合格体験談



第1回 H.S.講師「難関校突破に必要な“ヒラメキ”を身につけ、見事合格へ」

【講    師】H.S.先生 
【指導生徒】K.T.君
【合 格 校】開成中学

 小6春から担当したK.T君は、地道な努力家タイプであった。SAPIXでの宿題・復習も夜中を過ぎてでも確実にやりこなしたし、弱音をはくことは決してなかった。ただ、彼の弱点は、難関校突破に必要な「ヒラメキ」が足りないという点であった。

 特に算数では、計算力は抜群で、解き方さえ分かれば迅速かつ正確に答えを導くことができたが、「最初のとっかかりでつまずくことが非常に多い」というのが、春に彼を担当し始めた頃の強い印象だった。いわゆる「センス」「直感」の問題である。開成中合格という大目標を達成するために、どうしてもクリアしなければならない壁であった。
開成中をはじめとする超難関御三家中学では、教科を問わず問題文自体もかなりの長文にわたり、「速読力」「速解力」が決め手となる。スピードとひらめきを養うために、私が工夫したのは、こなす問題量を大幅に増やし、難問でも1問10分で決着をつけるという戦法であった。
 使用した教材は、「SAPIXのデイリー」、「御三家の過去問10年分」、「受験への算数」をメインにして、徹底的に「速解力」を身につけさせることにした。授業ではつまずいた問題だけをアドバイスした。毎週1回の授業だったが、1週間にコンスタントにこなした問題数は塾・宿題を含めて算数だけで約50題。算数をメインに他科目をフォローしつつ、1回の授業時間で解説していく形をとった。
始めた頃は2時間授業で解説10題というところがギリギリだったが、入試直前になると授業の間に30題の解説という大幅なスピードアップが可能となった。2時間で30題、すなわち1問4分という驚異的な問題解説が可能となったわけである。すべての筋道を説明するわけではもちろんない。問題の急所を手際よく一言でアドバイスする。ここで「あっ、わかった」と言わせるための的確なアドバイスこそが、最も重要であった。
 とにかくスピード勝負で、「ひらめき」「勘」を養成することが最大の使命であっただけに、入試直前には、ご家庭のニーズにフィットする授業ができ、目に見えて成績も急上昇し、見事合格の栄冠をかちとった。
今でも強く印象に残っているのは、授業後にお母様に授業の報告をしているときでさえ、食い入るようにテキストの問題を考えているKT君の姿である。瞬時をもおろそかにしない死に物狂いの姿勢、これは受験生のお手本ともいえる。
  
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